カタストロフィックな年末

By fuki - 1月 02, 2022

大晦日を前にしたボルダー。

この冬はお天気が続いて、あったかい日も続き、いいことだと思っていたがちょっと雨や雪が例年より少ないので空気の乾燥が気になっていた。

そして30日はもの凄い強風でいろんなものが吹き飛ばされていた。気温はそんなに低くはないが風が強すぎて外を歩く気分にはとてもならない。近所の家のデッキからアウトドアソファが遠くまで吹き飛ばされていた。確か150mbhを超えたとか聞いたこともない数字になっていた。(普段は風吹いていても10mbhぐらい)

とはいえ室内にいれば日差しを受けてポカポカしているで、窓際の日の当たるところでお茶飲んでのんびりしていた。

お昼前のこと。

何かモクモクしたものが視界にあるなぁと思って窓の外を見た。

なんと

家から歩いて行けるような距離のところで火事が起きていて、大きな煙がもの凄い勢いで東に向かって進んでいた!



うちから見ると現場は南東の方角なのでこっちには向かっていなかったが向きさえ変われば大惨事だ。風がおさまる気配はゼロなので煽られて炎が膨れ上がっていた。

しばらくすると炎の直線が地平線沿いにザーッとできて、火事現場が伸びている。これって風がおさまらなかったら伸びる一方!?

双眼鏡で見ると家が全焼してまる焦げになっているのが見えた。

消防自動車が何台も来ていたが、この強風ではにっちもさっちも行かないだろう。

気がつくと家から東方面一帯があちこちで大火事。風がおさまってくれるのと消防士さんが奮闘中なのでそれを祈るしかない。

午後ぐらいに外を見ると煙が少し小さくなっていたので、安心する。でも風は同じく強い。

Twitterで現場の人々の投稿をリアルタイムで追う。馴染みのショッピングセンターの駐車場がもの凄い煙で何も見えない。買い物客たちは大慌てで逃げ出す。

様子が見たければ、Twitterで#Marshallfire と検索すると色々出てくる。


夕方になって少し暗くなり、炎がちょっと見えやすくなってきた。するとどうだ。どんどん炎は大きくなっていって少しだけ西寄りに進んでるのも見えた。

現場がうちからどのくらい近いのかわからないが東の空全体が真っ赤燃えていた。

これって。。。ヤバいこともあり得る?

TVをつけると既に何千軒も家が焼き尽くされて町中大パニック。

この時点で我々は荷物をまとめはじめた。

スーツケースいっぱいに服や食料、貴重品などを放り込む。避難命令が出たらいつでも出られるように玄関前に荷物をまとめて車も車庫から出しておいた。

家財保険に提出できるように家中の写真を撮り始めた。

つい昨日映画の*"Don't Look Up"観て笑い転げてたのが他人事じゃなくなってきた気分だ。

*地球に巨大隕石が落ちてくるストーリー。地球が滅びる日が来るとするならおそらくこんな風に人々は最後まで愚かしいのだろうと言う風刺映画。

夜8時には風がおさまるはず。。おさまるはず。。ととにかく風が止むのと早く雪が降ることをひたすら祈った。天気予報では翌日は大雪になる予定なのだ。もっと早く降ってくれたらいいのに。

8時より少し遅れたが風が徐々に弱まってきた。でも火災領域は既に大きく広がっていてすぐには消火できない。こうなったら雪頼みだ。



・・・・・・

翌朝、カーテンを開けると外は既に雪景色だった。

家事現場はまだ煙が出ていたがほぼ消えかけている。TVをつけると、ショッピングセンター脇の住宅街は焼け野原と化し、ほぼ建築物が残っていない。

よく利用していたターゲットは屋根が真っ黒に焦げていた。しばらく営業できないだろう。

Marshallと言う区域にレトロなアメリカの農家の家が立ち並ぶ可愛らしい一角があった。それも全焼しているかとおもうと胸が痛む。お気に入りの散歩道だったのだ。



幸い知り合いの中で家を失った人はいなかったが、避難命令が出たけどギリ家の損傷を免れた人たちは結構知っている。

一番よく利用するリキュールストアはハイウェイの反対側だったのでギリギリ被害を免れた。

2021年のボルダーは災難続きであった。3月に一番近いスーパーが乱射テロ事件に遭って7−8人殺され、以来ずっと店が閉まっている。今度は家事かぁ…

ニュースサイトでは「山火事」と言っているが、実際起きたのは山ではない。山の近くの平地だ。

空気が乾燥しているのでタバコの煙が消えきっていなかったりとかちょっとしたことで大惨事になったのかもしれない。

とにかく家が無事でよかったと胸を撫で下ろした大晦日であった。

新年を迎えた今はあの日の出来事がまるで嘘のように静かで、窓の外の美しい雪景色を眺めている。

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