ここ1年ぐらいティーンエイジャーにお絵描きを教えている。具体的には漫画の描き方。
学生の時よくRockを聴いてたけど、Rockって不良の音楽だと思ってた。音楽だけじゃなくて、ビジュアルアートも「Rock」の定義はちょっとアウトロー感のある一匹狼的なところが魅力だった。
![]() |
| 世界中から若者が夢を求めてやって来る街ニューヨーク。 |
2回目のアーティストビザ(O1)が更新できた。 今回という今回は1回目よりも更に苦労した。
政権が1回目の時とは違うというのもあるかな。色々規定が切り替わって落とされる人が多くなっていると聞いていた。
なので正直そんなに自信があったというわけでもなかったが、とりあえずやるだけやってみようというチャレンジ精神でやってみたのだ。
・・・・後から知ったけど、これ基準に満たしてないというだけの理由で落とされた場合であっても「アメリカからVISAの申請が拒否された」という履歴が一つ私のパスポートに加わり今後ESTAなども取れなくなるという、笑えない悲劇が降りかかるというリスクがあるのであった、、、なにも悪いことしてないのに。知ってたらやってなかったな。
![]() |
| 2019年6月Denver Berkeley Park Art & Music Festivalにて |
![]() |
| アメリカの隠れたエキゾチシズム、サンタフェ 。その魅力は世界中のアーティストを惹きつける。 |
サンタフェ のあるニューメキシコ州はアメリカでは46番目に合衆国入りした新しい州。
最近浮世絵にはまっている。
デンバーの骨董屋系のアジアンインテリアショップに行くと時々置いてあるので、気に入ったものを見つけては買っている。
今持ってるのは国芳、広重、国明など。
パリ郊外のクロード・モネ邸に行った時もそういえば浮世絵コレクションがあった。モネさん相当集めてたね。浮世絵は漫画の原点とも言われている。(鳥獣戯画って説もある)
| 歌川広重『狂戯芸づくし』シリーズ |
去年の個展ではアルファベットAtoZシリーズを全て黒い紙にシルクスクリーンでプリントしたものを展示した。
*AtoZシリーズとはAからZまでの全てのアルファベットをそれぞれ世界中の都市名の頭文字にあたるものに合わせて図案化してタイポグラフィーアートとして発表したもの。
| アーチ型の岩で知られる岩石砂漠地帯モアブ。アーチ型の巨大岩とそれにチャレンジするクライマー。 岩の隙間ではペトログリフの動物たちが駆け回っている。 |
| San... という街は世界にとっても多いので、本来の頭文字 J で構成したタイポ。 波が強めのサンファンと旧市街のノスタルジックな趣を取り入れたデザイン。 |
夏が待ちきれなくて、プエルトリコを周ってみた。
アメリカ領であって厳密にはアメリカではない、今まで行ってみようと思ったこともないプエルトリコ。カリブ海は好きだけど、ドルだから物価は変わらず高いし、アメリカナイズされていてあんまり文化色がないと思っていたのであんまり興味なかった。でもなんだ、行ってみたら結構素敵なとこじゃないの。期待してなかっただけに良く見えるのか、文化色思ったよりあるし何よりもビーチがどこ行っても素晴らしい。
アメリカナイズが良い方面に出てるなと思ったのはビーチへのアクセスが簡単で、トイレやシャワーがあるところが沢山。それからドライバーがみんなジェントルマンで、歩行者に道を譲ってくれる。そして意外というと失礼だけど公衆トイレや宿などが結構な確率で清潔。(蒸し暑い国で小さな島だと清潔を維持するのが難しいと思うので)アグレッシブな物売りも少ないし、男性たちはとても紳士。
思ったのはドライバーのカーオーディオのクオリティが高い!こういう設備にお金をかけられるラティーノならではのものなんだなと思った。いうまでもなく道中に響き渡る大音量なんだけど、音が今まで訪れたどの国よりもクリアーだなと妙なところに感心した。下手なクラブより音が良かったりする。
3月は気候もちょうどいい感じ。暑すぎず、エアコンの強いところを除いて寒いと思うこともなく、一日中ノースリーブとビーサンで快適に過ごせる。そして、治安もいい。プエルトリコ、実は過ごしやすいじゃん!
危ない目に遭うような気配は全くなかったけど、セキュリティがついてそうな高級マンションを除いて一般の民家はまるで鳥かごのようなゲージでがっつりとガードされた家が多かった。窓はタイル状に小さな格子で仕切られていてガラスを割られても侵入しにくいデザインになっている。各ベランダには椅子とか個人の持ち物が全く置いてない。U◯ERのドライバーに、ベランダに椅子を置きっぱなしにしてたらどうなるの?と聞いたら、すぐなくなるよ。との返答。なんですと!?安全そうに見えるけど結構泥棒多いのか。まぁこういう感じの装備はラテンアメリカではよく見られるものではあるんだけど、プエルトリコでこれは実際驚いた。
![]() |
| 左下..ブロックのガラスの上に更に板でガード。 実際こういう家に2泊したけど換気が悪かった。 |
San Juanはビーチ沿いにある街で、チャリとかあれば結構色々お出かけできる。高級リゾートのようなところもあれば、大衆的な下町、そしてアメリカ領になる前からあるオールドタウン。人々は他のラテンアメリカと同じようにスペイン語を話すし、ビールやラム酒を片手におしゃべりが絶えない。でも多くの人は英語も通じる。アメリカで聞く英語と変わらないじゃん?と思ったらそういう人たちはニューヨリカン。ニューヨークのブロンクスなどで生まれ育った人たち。彼らをプエルトリカン+ニューヨーカーと略してニューヨリカンと呼ぶ。彼らの多くはプエルトリコに帰ってきた。そんな彼らが愛飲している国民的なビールはMedallia Lightというライトビール。$1で買えるのでお散歩がてら飲んでみたが、味は、ビミョー...ホッピーサワーの焼酎なしみたい。個人的にはもうちょい払ってでもMagnaやShaeferが良かった。扱ってる店少ないけど。
下町っぽくてカジュアルにサルサのライブも楽しめるのが海側からちょっと歩いたLa Pracita de Santurce界隈。金曜日になるとお店の外も激混みになるけど、活気があって楽しめる。食べ物も高くはない。San Juanの下町感は東京の下町感とちょっと共通したところもある。古ーいコンビニを家族で営む店には家族ぐるみの付き合いの人たちが外に置いてあるごみ置き場から拾ったようなランダムな椅子に腰掛けおしゃべりしている。コンビニの奥にある目印も何もないドアを開けるとそこはレゲトンやバチャータがかかっているビリヤードルームで地元っ子たちがコンビニで買ったビールを片手に楽しむ。
| 金曜日のLa Pracita de Santurce界隈 |
最初から期待すらしてなかったけど、プエルトリコはグルメな国ではない。ビールやラムショットは高い店だろうが安い店だろうがクオリティは変わらないけど食べ物はグリンゴ(ガイジン)向けの高い店に行くかスーパーで食材買って自炊するかどちらかにしていた。安いオーセンティックなプエルトリカンで食べようとすると、揚げ物と米の選択ばっかり。バナナフライは美味しいけどあんまり沢山は食べられないのだ。
| San Juanで一番楽しんだのはCondadoの近くのトライアスロンのコースを泳いだこと。波がなく泳ぎやすい。 |
| 地理的にいうと、島の北側は大西洋。南側はカリブ海と言われている。 西側のリンコンもとても綺麗なところ。 |
| Fajardoにある地元っ子しかいないビーチ。男の子たちは強さを競い合うように飛び込む。 |
| 地中海沿いにある若くて粋な町 乾燥したヒゲもじゃのヤシの木と、イスラエル国旗★が浮かぶ旧市街の壁のイメージ |
テルアビブの街で3日間過ごす機会があった。海風が心地よく、色々なものが入り混じった不思議な街。
街はコンパクトで、自転車借りれば1日でかなり周れる。
海沿いや公園はバイクレーンがあるので、結構スピード出して走っても大丈夫。どこまでもスムーズにスイスイ進める。今回初めて電動自転車乗ってみたけどめちゃめちゃラク。欲しくなった。これなら坂道もスイスイ。豊かな自然と、洗練されたレストランやカフェ、陽気な人々、マーケット散策や旧市街の散歩など短い滞在でも結構楽しめる。
テルアビブの海は都心なのに透明度がとても高くて、キラキラ美しい。浅瀬は柔らかい青緑で所々に透けて見える岩とのコントラストが宝石みたいに綺麗。こういう美しさは、クロアチアやアルバニアで見たアドレア海の美しさを思わせる。
泳いでいる人たちの足まで遠くからでも透けて見える。水はあまり冷たくなくて、泳ぎやすい。砂の色は明るく、ドライでサラサラ!やっぱり地中海は一番好きな海だ。
テルアビブの人たちは気さくで明るい。彼らは大きく分けると3種の人たちがいて、一つは地中海系の浅黒く、目鼻立ちがクッキリした人たち。二つ目はロシアや東欧から移民してきたブロンド系。三つ目はエチオピアから移民してきたアフリカ系。三つの人種で共通しているのは髪がくりくりした人が多い。言葉はヘブライ語だけど英語も大抵通じる。まぁこの人達見てたらヨーロッパにいるのと気分は変わらない。しかし地理的にいうとアジアに入るのだ。トルコもボスポラスから東はアジアだしね。そして何故かわからないがテルアビブは南米の都市にも似たところがある。ブエノス・アイレスみたいな感じの界隈もあった。スペイン語が飛び交うわけでもないし、ゴシック系の建物もないけど。どこか共通したセンスというか美的感覚があるような気がする。
2泊目のディナーは部屋を貸してくれたルームメイトがいきなり企画して巻き寿司パーティをすることに。巻き寿司の材料は全部買うから、作って欲しい!とのリクエストがあった。
巻き寿司なんて滅多に作らないなーと思いつつも、楽しそうなので企画に乗った。
マーケットに行って米から野菜や魚など色々買い込んで、キッチンで一巻き目を作り始める。ルームメイトは興味津々でみていて、二巻目からは彼女が巻きたいと作り始めた。それからあとはぜーんぶ彼女が巻いた笑。かなり楽しんでた。「さ、フキ。なに巻きたい?」といつの間にかオーダーメイド寿司屋になっていた。面白い。アメリカでもやろうかな。アパートの屋上には女の子たちが次々来て、持ち寄りのシャンパンをあけての寿司三昧。
イスラエル人のパーティ好きは話に聞いてたけど本当だなと思った。質素なアパートでも素敵な屋上があって、そこに洗い場や調理台、ソファ、テーブルが用意してあるのだ。
満腹になった後、ランバダパーティに出かけた。テルアビブのダンサーたちはみんなハイレベルでめっちゃ踊った感じがした。最近のペアダンスはゆったりゆるゆる系に変化しつつあるので、しっかり踏んで踊るのが新鮮でたまらない。何年も会ってない友達にも会えて嬉しい夜を過ごした。
テルアビブから聖地エルサレムまですぐ行けちゃうけど、のんびり街を堪能するのもオススメ。周辺国の情勢が不安定な中、信じられないぐらい居心地が良い。それでもいつも危険と隣り合わせな目に見えない緊張感は存在する。出入国のセキュリティレベルは半端ない。安全さを維持するために世界トップレベルのセキュリティ完備がされているのだ。
それだからだろうか、人々の活気がとても感じられる。どの瞬間も本気で生きている。平和ボケしている場合ではない。
サイクリングするときに友達が、「港の近くは歩行者多いけどちゃんとバイクレーンがあるから臆せず堂々と走ってね。この世界は私のもの〜!って感じながら走ってね。」
不思議とこのアドバイスが耳に残り、とても大らかな気持ちでサイクリングができた。
それだからだろうか、人々の活気がとても感じられる。どの瞬間も本気で生きている。平和ボケしている場合ではない。
サイクリングするときに友達が、「港の近くは歩行者多いけどちゃんとバイクレーンがあるから臆せず堂々と走ってね。この世界は私のもの〜!って感じながら走ってね。」
不思議とこのアドバイスが耳に残り、とても大らかな気持ちでサイクリングができた。
ラムにハーブやスパイスたっぷり練りこんだミートボール。ゴマペーストのタヒーニ、ベイクドカリフラワーなど美味しい料理も堪能できる。
9月と10月はボルダーのレストランでイラストを展示します。
コロラドにお越しの際は是非お立ち寄りください。
英語での詳細 - English version - :
2年前から手がけているタイポグラフィー・世界の街シリーズがさらに増えて、カラフルなシルクスクリーンで仕上げた作品を展示します。
9月4日(火)5−8PM はオープニングパーティ
ボルダーで最もポピュラーなゲストDJによるワールドミュージックをお届けします!
踊れる曲たくさんかけます。
人気シェフによるWelcome Tapasと、ハッピーアワーも堪能できる贅沢すぎるイベント!
アートに普段関わりのない方にもおすすめです。
1235 Pennsylvania Ave
(at 13th & Pennsylvania Ave)
Boulder, CO 80302
![]() |
| エッフェル塔、セーヌ川、ゴシック調のステンドグラスなどを盛り込んだタイポグラフィ 美を追求したパリの魅力が伝わるかな? |
月並みだが私も憧れたひとり。
芸術、ファッション、グルメ、建築...あらゆる文化において成熟した歴史と濃いアイデンティティがあり、パリジャン、パリジェンヌもそれを誇る。
最近2015年以来久しぶりにパリに行った。
凄まじいテロ事件がその間あったが、今も手放しで安全とは言い難いが街そのものは変わっていない。
パリのスタイルを他の街で真似するとどうしてもどこかダサい感じになってしまうのは何故だろうか。。?パリのスタイルはパリだけに許される気がする。
日本にフランス建築の建物があったら安っぽいラブホテルのように見えるでしょう。それだけ日本の風景に溶け込まないのである。ベトナムやカンボジアは昔のフランス建築が残り、それはそれとして彼らの歴史によって成熟化されパリとは別物の味として残る。ヨーロッパの建築は古いからこそ良いのだ。
パリのいわゆる観光名所は大体一回めに行った時に見たので、今回はのんびりその辺ぶらぶらした。観光客だらけでしんどくなったり、暑くて歩き回るのが辛い時は市民プールに泳ぎに行ったりした。
パリは市民プールがとても多い。私は実は子供の時からラップスイムが好きで、何も考えず黙々と1時間〜1時間半ぐらい泳ぐのが趣味であり習慣でもある。泳ぐのが決して速い方ではないが、水に浮いている感覚が気持ち良いし、人が泳いでるのを見るのも好き。水は特別なパワーを与えてくれるような気がする。以下日記から引用...
パリ5日目
この日も暑くなりそうだった。昨日は38度まであがったらしい。なんだ、東京といい勝負じゃないか。 おまけにどこに行ってもエアコンがない。今日はどうすっかなー。夜は踊りに行きたいし、パリでのんびり過ごそうかな。そうだ、フランスは水泳大国。こんな日はプールでも行ってこよう。Airbnbの坊主に聞くと、おすすめプールをいくつか教えてくれた。特におすすめはジョセフィン・ベイカー。セーヌ川に浮かぶ船に常設してあるデッキ上のプール。太陽の元でセーヌ川に浮かびつつ泳いで涼む。聞くだけでもとっても素敵な感じ。さすがフランス人。楽しむことが何であるかよく知っている。しかもこれがお高いプールなどではなく、リーズナブルな市民プールなのだ。混んでるかなぁ。。とりあえず行ってみよう。家から歩いて20-30分ぐらい。問題はスイムキャップと競泳用水着がないことだ。ビキニとゴーグルと曇り止めはウチから持ってきていた。Google mapを見ると、行く途中にスポーツ用品店があったので立ち寄って見た。ここはユーロ圏。安いものなんて期待してなかったけどなんと!3・95ユーロの水着が売っていた!そして同じぐらいの値段のスイムキャップも!両方かっても8ユーロしない!素晴らしい・・・・。この店は品揃えいいし、全体的にリーズナブル。あんまりファンシーではないけどこういう時とっても助かる。ウキウキしてジョセフィンベイカーに向かう。川の向こう岸に見えた!でも屋根が閉じてる…。嫌な予感。そうして入口前まで来ると・・・。工事中につき閉鎖中ー… あぁ悲しい。せっかく水着買ったのに。こうなったらますます泳がずにはいられない気分になったので、周りのバーで働く人にこの近くにプールないか聞いてみた。この川べりもトレンディーなバーが沢山 並んでて、夕涼みにはいい雰囲気。パリはall aboutセーヌ川だな。親切な兄ちゃんが、歩いて数分の市民プールを教えてくれた。よっしゃー。プールはすぐに見つかった。今度は営業中だった。よかったー。入場料は3.5€。市民プール的な値段だ。階段を降りると、自動改札があってそこにチケットを通す。どこにも男性女性を分けるドアなどなく、男女子供みんな一緒に身支度していた。え?そうなの!?さすがに着替えの真っ最中の人は居なくて、よく見たらロックが出来る男女誰でも使える個室が並んでいた。トイレの個室かと思った。その中以外はみんな共同で使う。ロッカールームもシャワールームも。てことはシャワーは原則水着を着たまま浴びるのだ。更衣室のカルチャーショックを受けたあと、そんなこと忘れるぐらいプールで無心になって泳ぐ。ちょっと混んでたけど、同じレーンにズラッと一列になってカヌーのように並んで泳ぐ。周りの人たちの水を弾くリズミカルな音を聞きながらそれはペースメーカーのような役目を果たしてこっちもテンポよく泳げた。凄く楽しい。もう夢中になって泳いだ。そして水温が冷たくてちょうどよく、プールも清潔で気持ちいいのだ。外の気温は相変わらず暑かったけど、泳いだ後ってのはそんなこと気にならないほど気持ちいい。
| 持ち寄りのワインをあけて、セーヌ川ぞいで夕日を眺めて乾杯するのが醍醐味。 |
| 閉まっていたJosephine Baker。夏はカプセルが開いて青空の下でセーヌ川に浮かんだプールで泳げる |
![]() |
| パリは暑すぎるので暇な日はジヴェルニーまで足を伸ばしてクロード・モネの庭を散歩 |
ということで、パリに行ったら観光もいいけど市民プールのクオリティが割といいのでおすすめ。飲食系は夏なので冷たいロゼワインと鴨料理をよく堪能した。
9月の個展に向けて、シルクスクリーンの作業をするのにスタジオに通う。
シルクスクリーンは自分でも道具を持っているが、正確に効率良く作業するのには完璧な設備とその辺にエキスパートがいる環境でやった方が間違いない。デンバーにはそんな要望に叶った素敵なスタジオがある。
Ink Loungeというスクリーンプリント屋さんだが$10/hで設備(インク各色も揃っている)が完璧に整ったスタジオを使わせてくれる。長時間使ってると結構お金かかるけど、目的が定まっていたら設備投資と割り切れる。
シルクスクリーンをキレイに仕上げるには色々細かな点でコツがいる。手順のちょっとしたことで版がうまくできなかったり、プリントがうまくいかなかったりする。失敗した時に、スタジオの人に聞くとすぐに原因を察知して言われた通りにやり直したらうまく行く。失敗は成功のパパなのだ。
スタジオはシルクスクリーンを誰でも完璧にこなせるように徹底して作られた環境だった。
- 転写液を簡単にキレイに薄ーく貼ったように塗れるスクープコーター(スクリーンの上を滑らせて塗るエマルジョンの入った容器。)
- ものすごく細かくまんべんなく工程が書かれたマニュアル
- 透明フィルムにいつでも印刷できるプリンタがある
- 版の大きさと網目の細かさのバリエーションがとっても豊富なスクリーンたち
- 転写が正確にできる手作り転写版(ライトとガラスが併設された棚)
- すぐ乾く乾燥コーナーと扇風機にドライヤー
- もっともすごいと思ったのは洗い場。電気が縦付になっていて、洗い残しも見やすい。スクリーンを立てかけてものすごい水圧の庭師用ホースで作業が進められる。インク消しもあるし、転写済みのスクリーンを消してまたスクリーンを使いまわせる魔法の転写消しまである!いちいち版ごとにスクリーンを買わなくても良いのだ。
- プリントするときの7つ道具を効率良く運ぶカートがある(スキージー、スプーン、へら、お皿、雑巾、ペーパータオル、インクなどをまとめてガラガラ運ぶ)
- Tシャツ用のプリント台と、紙用のスクリーンホルダーと両方ある
- インクの色が好きなだけ選べる
- 紙も色々ある
- 困った時はエキスパートに聞く
まさに夢のような設備なのである。しかもみんなホームセンターで買って来たもので作りつけたような手作り感たっぷり。自分だけではとてもここまでまとめられない。
http://inklounge.com
http://inklounge.com
・・・個展のご案内はまた後ほどUPします。
| どの色にしようか...インクの色がよりどりみどりなのが楽しい♪ |
最近ボルダーでドローイングのレッスンを受けている。
ドローイングはさんざ昔習ったけど、最近あんまり鍛錬してないのでブラッシュアップしたいと思った。そして教える先生によって理論が違う。理論が違っても後には点と点が繋がっていくものだけど。
セツに通ってた頃は、3分間ぐらいの短い時間にささっと描くクロッキーというものをとにかく数をこなしたものだ。基本紙の中に人の全身を収めるためにサイジングはしていたが、時間も限られているので、容量よくさっさとモデルの体のラインを見つけて無駄な線なくこなしていくもの。最初はガタガタだったが数をこなしていくうちに無駄な線が少なくなる。今思うと体で鍛えたお絵かきという気がする。おかげでお絵描きは早くなった。
今やっているのは、同じモデルを同じポーズで1日3時間みっちり描くこと。そしてそれだけでは終わらない。この1枚の絵を4回サイクル(週1)で続けていく。チャコールを使い、1枚の肖像画として見栄えがするほどまで完成させる。これに3ヶ月かける。セツで習っていたのはファッション画的なものだが、このレッスンはクラシック技法。時間があれば油絵まで着手する人もいる。
受講生達の仕上がった絵は額に入れて飾りたくなるほど完成度が高い。
レッスンを受けている人たちはちょっと絵の学校に通ったことがある人や、グラフィックデザイナー、絵のプロとして活動している人、全くの初心者などもいて様々。基本的にオールレベル。
先生の名前はラズ・セリというイスラエル人の男性。
気さくで年も近く、説明も的確で気持ちがいい。アーティストだけどメカニカルな頭脳を持ち合わせている感じがする。もちろん彼の絵にも遊びはある。
![]() |
| 午前中はまずは基本から。動かないものを見てチャコールドローイング |
男前でスリムなグレイハウンドをいつも連れてきていて、この子がまたやさしい。
スタジオに来てる一人一人に鼻先近づけて挨拶しに来てくれるし、しばらくスタジオで作業してるときもしんどそうな顔してたらおもむろに近寄って来て「大丈夫か?」と。そして作業も大詰めで針詰まった雰囲気になるとスタジオの真ん中にズカズカやって来て「ぁあーーーもぅ!飽きちゃった。遊んでクレー!ワオー!」と一声あげて雰囲気が一気に和む。絶対この子、人の気持ちがわかる。とても敏感。
今まであまり頭を使って絵を描くことのなかった私だが、この小さなローマペーパーにスパッとモデルの姿を映しこんでいく工程がなんとも苦しくそして楽しくもある。
そして映し出されたはずの線画がなぜかいびつでモデルに似ても似つかない。。そんな時一歩離れて絵を観察すると線と線のスペースのつじつまの合わないこと。よく見たら体の部位のバランスが知らない間に崩れていたこと。。などなど発見する。
一度発見すれば解決は早い。でも盲点に気づかず続けていると、長いこと苦しむことになる。まぁそれが絵を描くことの楽しみでもありひとつのアドベンチャーみたいなもの。
![]() |
| 午後はモデルを描く。ローマペーパーに命を吹き込む作業。 絵はモデルに近づいたり離れたり...なかなか簡単にはいかない |
![]() |
| 身体が細すぎた1週間前 あんまり進んでない。。 |
そしてこの集中力を使うひととき。ある意味充実感とも言えるしメディテーションにもなる。街に一つこういうお絵かきサロンみたいなものがあれば、人々の精神面も充実するのではないだろうか?感覚的にはジムに通うのと似ている。
自画自賛という言葉は絵をかく身としてはよくできた熟語だが、本当にうまく描けた時の絵は眺めているだけでも心が和むものだ。それも苦労して仕上げたものほど。
絵は才能じゃない。理屈がわかればある程度は描ける。あとは絵心が最後にくる。
絵心がないからといって全く絵を描かない人生を送るのはとても勿体無い気がする。
運動神経ないからジムに行かないとかあんまり聞かないでしょう?(そんな人もいるかもしれないが)物事なんでも鍛錬なり。











